冒険日記32ページ目映画『運び屋』をみんなで鑑賞!

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これはジラフちゃんとカメライヌを通して
「ブルージラフ」の日々の出来事を綴った冒険日記である!
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時刻12時半。
今日はブルージラフの映画の日。
 
皆で新宿ピカデリーに集まったぞ。
今回鑑賞するのはこちら!

 

クリント・イーストウッドウッド監督の『運び屋』だ!
87歳の老人がひとりで大量のコカインを運んでいたという実際の報道記事をもとに、長年にわたり麻薬の運び屋をしていた孤独な老人の姿を描いたドラマ。家族をないがしろに仕事一筋で生きてきたアール・ストーンだったが、いまは金もなく、孤独な90歳の老人になっていた。商売に失敗して自宅も差し押さえられて途方に暮れていたとき、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられたアールは、簡単な仕事だと思って依頼を引き受けたが、実はその仕事は、メキシコの麻薬カルテルの「運び屋」だった。(映画.comより抜粋)
 
イーストウッドウッド監督は自分で役者もこなしちゃうぞ!
ちなみに主人公の娘役の女性も、イーストウッドウッド監督の実の娘。
家族出演なのである!
そんなところもイーストウッド監督の面白いところ。
今回はどのような作品にまとまっているのだろう。
 
さっそくみんなに意見を聞いてみたぞ!

 

※製作視点とは:ブルージラフは映像やデザインの仕事をしているので、製作者視点からみた採点である。
 
映像としてのクオリティは申し分ない!
イーストウッドウッド監督の演技も素晴らしかった。
しかし制作サイド的目線でみると、もう一歩踏み込んだ映像を見たかったようだ。
 
以下感想をまとめたぞ!(ネタバレもあるので注意!)
 

【良かった点】

  • ■家族ものとして感動させようとしてこない感じが好印象でした。
  • ■家族からはアレでしたがその他の登場キャラ、MOBともに老人にはだいぶ優しい世界!(笑)
  • ■主人公や周囲の状況の変化を追っかけることが主題だったのかな…と。それを映画一本分の時間飽きさせずに見せる力量はすごい。
  • ■音響面で気づいたのですが、場面毎の環境音の変化が細かい。
    例えば外のロードサイドでは後ろを走る車の音の位置の変化までおっかけていたり、場面が切り替わり室内になると、音の響き方もそれに合わせて変化させていたり。
    また、最初車内のスピーカーから流れていた音楽が、俯瞰のカットに切り替わった瞬間にシームレスにステージ録音した音場のものに切り替わっていたり。
    基本静かなシーンが多い分、場面毎の音の変化に気づく事が多かった。
  • ■映像が綺麗でした。またジョークやほっこりする会話シーンなど楽しめました。
  • ■クリントイーストウッドさん。ダーティハリーシリーズで人気を博した人。俳優さんとしても大好きですが、監督さんとしても大好きです。
    大きなピークも無く、たた淡々と運び屋稼業を行っている様子をテンポ良く描いているのは、流石だなと感じました。
  • ■基本的に主人公視点で進んで行くお話し。
    そのために麻薬組織の全貌や勢力図、各人物の心情などはしっかりと明かされない。
    一見すると説明不足、矛盾を感じさせる箇所がちょこちょこある。
    が、そこが想像の余地を残していて作品の奥行につながっているように感じた。
  • ■表現法としてはオーバーラップしきるまでの時間が長いのが印象的だった。
    前カットと混じり合ってゆくかのようなねっとりしたOLはどういう意図があったのだろうかと考察するのも面白い。
  • ■不思議と心地よい空気感を持った作品。
  • ■全体的に淡々としているのに飽きることなく最後まで観れました。イーストウッドやブラッドリークーパーをはじめ演技が良かったのが大きいかなと思います。
  • ■映像は文句のつけ所がなかったです。あれだけの撮影をこなすイーストウッドの体力やばいです。

 
【気になった点】

  • ■冒頭の10年前のシーンと、10年後のシーンでのキャラの年の取り方に工夫が感じられなかった。
  • ■結局、家族に対してはひどいおじいちゃんだけど、機転が利いてその場しのぎはうまかった。マフィアも警察も人間ドラマがありそうだが感情移入できるほどではなかった。事実がテーマだからか。
  • ■犯罪組織については、主人公の人間関係や状況の変化を作るための舞台装置としての意味合いが強かったのかな…という印象でした。なので少々唐突感がある。
    あと単純に、身近な人から普通に犯罪を持ちかけられる社会情勢が怖い。
  • ■最終的に運び屋を始めたことで家族仲も元に戻って、しかも捕まってからも好きな花を育てる仕事ができる…もう少し悪事に対するしっぺ返しがあっても良かったのかもしれません。
    ただ観終わった後の後味が悪くなるのでこれでいいのかもしれないですが…。
    監督はいろいろ言いたいことがあって伝えたい要素が多すぎたのかなという感はありました。
  • ■ところどころ説明不足だなと感じました。かなりストーリーをカットしているのでは?完全版があるのならば、観てみたい。
  • ■全体的に悪いところがなくておもしろかったんですが、強烈に印象に残るシーンとかポイントは特になかったなと思いました。

 
皆、イーストウッド監督の演技力、映像の綺麗さ、独特な空気感に大満足のようだ。
 
イーストウッド監督を見ていると、作品を作るのに年齢は関係ない!ということを改めて感じさせられる!
アクション映画よりゆったりしたカメラワークで空気感を描いていくような作品が好き!という人はぜひチャックしてみてほしい!
 
前回の映画レポートもメモしておこう。
アリータ バトル・エンジェル』をみんなで鑑賞!
 
次はどんな出会いがあるか、今から楽しみである!
以上、報告を終わる。

冒険日記30ページ目映画『アリータ バトル・エンジェル』をみんなで鑑賞!

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これはジラフちゃんとカメライヌを通して
「ブルージラフ」の日々の出来事を綴った冒険日記である!
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3月1日、時刻12時すぎ。
秘境★ブルージラフでは毎月1日にみんなで映画を鑑賞する「映画の日」というイベントがあるらしい。
今月は私も参加してみたぞ!
 
ちなみに観た映画はこちら!
アリータ バトル・エンジェル』!

 

【あらすじ】
数百年後の未来。スクラップの山の中から奇跡的に脳だけが無傷の状態で発見されたサイボーグの少女アリータは、サイバー医師のイド博士によって新たな体を与えられ、目を覚ます。しかし彼女は、自分の過去や今いる世界についてなど、一切の記憶が失われていた。やがてアリータは、自分が300年前に失われたはずの最終兵器として作られたことを知り、そんな兵器としての彼女を破壊するため、次々と凶悪な殺人サイボーグが送り込まれてくる。アリータは、あどけない少女の外見とは裏腹の驚異的な格闘スキルをもって、迫り来る敵たちを圧倒していくが……。(映画.comより引用)
 
こちらの原作はなんと木城ゆきとによる日本のSF漫画「銃夢(ガンム)」なんだとか!(今も連載中)
 
一体どのような映画になったのか。
その満足度は?
ブルージラフのみんなにも意見を聞いてみたぞ!

 

※製作視点とは:ブルージラフは映像やデザインの仕事をしているので、製作者視点からみた採点である。
 
全体を通してかなりの高評価!
原作を読んだことがある人と未読の人がちょうど半々だったが、両者満足する出来だったようだ。
 
以下感想をまとめたぞ!(ネタバレもあるので注意!)
 

【良かった点】

  • ■原作知りませんが、謎的な部分を残しつつも設定などもわかりやすく単純に映画として楽しめました。
  • ■原作の内容を知っていたので、ボリューム満点な原作を映画の尺内で良くまとめていたと思う。
  • またキャラクターの決めポーズなども原作の表紙や劇中からとってきており、原作リスペクトを感じた。

  • ■内容も画面も詰め込まれていて、ダレるところが無かったので良かった。
  • ■日本原作のものがハリウッドで映画化されることについては、いろいろ意見もあると思うが最先端の技術を持つハリウッドで映像化されることは単純に興味深く、見てみたい欲求にかられる。
  • ■戦闘シーンも多いが、敵の倒し方などもバリエーション豊かで飽きなかった。
    またカメラワークもうるさくなりすぎず、インパクト重視ではなく何が起きてるかをちゃんと見せることを意識していることが感じられ、好感が持てた。
    CGでありながら、スラム感ある汚れや空気感が良く出ていたと感じる。アリータの不気味の谷感もおもしろい。
  • ■場面によって細かく表現を変えているのが印象に残りました。
    ・剣の状態によって切れ方(断面等)が違う(ザパンの顔はただきれいに切れていて、アークプラズマをまとう後半は切断面が赤くなっているなど)
    ・水の中に入ったときに呼気がない
    ・モーターボールの時、足首から先をローラーに変更している
    など
  • ■爽快な気分で映画を見れました。

 
【気になった点】

  • ■あまりにもパート1、パート2に続くという内容だったので映画としてはな。。と思った。特に何故上と下でそんなに格差があるのか?上のボスが偉いのか?の説明がなかった(と思う)ので気持ち悪かった。(原作未読者)
  • ■原作を忠実に再現する弊害として、今回のようにストーリーが詰め込み過ぎて描写が駆け足になったり、ストーリーも平坦になりがちなので程よい取捨選択が必要なのだろう。
    原作が描かれた時代背景や設定(服装や小物などのデザイン含め)を如何にアレンジしていくかも地味ながら重要な作業と思われる。(原作読了者)
  • ■イケメン(ヒューゴ)の最後の行動が納得いかなかった。
  • ■主人公の子供っぽい部分も含めた心情的な部分にもう一歩踏み込んでほしかった、とも思います。
    ヒューゴももっと子供の印象で、子供だからこそのあの行動だと思っていたので、映画では思いの外年齢が高くて、ただの考えなし感が増したな…と。
  • ■ストーリとしては少し単調だったかもしれない。
    体の一部がサイボーグ化しているのが当たり前だったり、逆に生身の人間の方が珍しかったりという現代とは少し違った価値観をもったこの世界の面白さや恐ろしさも同時に見せられると作品の中により入りこめたのではないかと思う。
  • ■アリータの顔(目の大きさ?)賛否あるようですが個人的には顔よりも髪のCGっぽさというか、アニメっぽさがちょっと気になりました。

 
と、こんな感じ!
確かにストーリー的にも画面的にも情報量の多い作品であった!
戦闘シーンも多く、映画公開が何度か遅れたのも頷ける。
しかしその情報量も多さのためにストーリーの抑揚やキャラクターの心情変化の描き方について疑問も出たようだ。
 
とはいえこれらの感想は、あくまでクオリティの高さから出てきたもの。
何度も言うようにレベルの高い作品だったので、興味のある人は見てみることをおススメするぞ!
 
以上、報告を終わる。

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