冒険日記59ページ目『絵コンテの書き方③』

こんにちは!映像制作をしているA.Iです。
今回でラストになる「絵コンテの書き方」の記事ですが、最後は少し踏み込んだことをお話ししたいと思います。
 
私は基本的に「絵コンテ」といって「絵」が入ったコンテを描くことがほとんどですが、ほかにも文字だけで作った「字コンテ」と言われるものもあります。
 
どんな画面になるか、芝居になるか、といった情報を文字で書いたものですね。
前回お見せした、絵コンテを字コンテにするとどうなるか。
 

こちらが前回お見せした絵コンテです。
 

そしてこちらが字コンテになります。
絵がない分、どう状況なのかわかるよう言葉で補足しましょう。
ト書きをより詳しく書くイメージです。
 
他にもネットで検索すると、いろいろな形態のコンテが出てくると思います。
最終的な媒体によって、適した書き方を考えると良いと思います。
その際に、自分が書きやすいというのも大事ですが、一番は多くの人に出来るだけ誤差なく伝わるか、という事を考えることが重要だと思います。
完璧に自分の思っている通りに伝える、というのは難しいですが伝える努力は忘れてはいけないですね。
 
最後に、私が絵コンテの勉強をする際に読んだ本を紹介しますね。

 

マスターショット100

Filmmaker’s Eye

 

いろいろな本を読み漁ったものですが、この辺が一番生きている気がします。
最近は絵コンテも販売されていたりしますので、自分の好きな作品のモノがあったら購入して研究してみるのも良いでしょう。
 
でも一番は、たくさん書いて実際に作ってみることだと思います!
私もまだまだ勉強の日々です。
 
最後に私が使用している絵コンテの用紙です。
お好きに使用してくださいませ。


 
以上、絵コンテの書き方でした。
楽しんでいただけましたら幸いです。
 
日々精進いたしますので、これからもよろしくお願いいたします!
 
「絵コンテの書き方」おわり!

冒険日記58ページ目『絵コンテの書き方②』

前回から引き続き、映像制作をしているA.Iです。
今回は絵コンテの詳しい書き方を説明します。
 
厳密なルールがあるわけではないですが、絵コンテを描く上で最低限必要な情報は6つです。
今回のために簡単なコンテを描いてみました。
 

赤字で番号が振ってありますね。それぞれ下記の情報になります。
 
①カット番号(場合によってはシーン番号も)
②画面イメージ
③ト書き
④セリフ
⑤SE(効果音)
⑥尺
 
①カット番号
カットというのは、途切れないひと続きの映像のことです。
カメラを回し始めてから、止めるまでで1カットです。
 
②画面イメージ
カメラのおさまりを考えます。
同時に「何が、どのように動くか」「どこまで動くか」いった情報も描き込みます。
矢印をつけたりして、動きが分かりやすくなるよう心がけましょう。
 
また、前後のカットつなぎは非常に重要です。
前のカットで手を下ろしていたのに、次のカットで上がっている。
足元に小物があったのに、なくなっている。
何か意図があるなら良いと思うのですが、基本的にこれらのミスは「事故カット」と言われてしまいます…。
ポーズや小物の位置が変わらないように注意しましょう。
 
③ト書き
カットの内容を示します。
その際に「場所」「時間帯」も描き込むと良いでしょう。
外の場合は晴れ、雨、雪といった情報も入れておきたいです。
そのほかキャラクターの芝居などを書き込みます。
 
④セリフ
言葉の通り、キャラクターのセリフやナレーションなど声にかかわる情報を入れます。
誰のセリフかわかるようにキャラクターの名前も入れましょう。
 
⑤SE(効果音)
こちらも言葉通りです。
「ゴソ‥」(衣擦れ音)
「ガチャ」(扉が開く)
などのように()を補足してあげるとより丁寧です。
 
⑥尺
映像を作る際に大変重要な情報です。
セリフがある場合は口に出してみながら、ストップウォッチで測りましょう。
後から尺が足りない~となると撮り直しが発生してしまいます!
間なども考えつつ、しっかり書き込みましょう。
 
次回はもう少し踏み込んだお話をしようと思います。
あとはおすすめの本とかも紹介出来ればなと。
お楽しみに!
 
次回につづく!

冒険日記57ページ目『絵コンテの書き方①』

こんにちは!ジラフちゃんです。
今回私は、映像制作をしているA.Iさんのインタビューに成功したぞ!
映像を作る際に「絵コンテ」というものをいつも書いているA.Iさん。
いったいどんな作業なのだろうか…!
 

皆さん、こんにちは!
映像制作をしているA.Iです!
 
今回から3回に分けて絵コンテの書き方をレクチャーしたいと思います。
「書き方」といっても「正解」があるわけではないので、あくまで私の書き方になりますが悩んでいる方がいましたら参考にしてみてください。
 
さて、そもそも絵コンテとは何か!
私は「映像を作る上での設計図」だと考えています。
全体の流れから、セリフや効果音のタイミング。
テロップの出方など、クライアントや製作スタッフとイメージを共有するうえで必要不可欠なアイテムです。
 
特に、複数人で作業するうえでは必須だと思います。
一人で最後まで作業する場合は、メモ程度のものでスタートすることもありますが、
私は構図(画面のおさまり)も絵コンテで作り込むことが多いのでしっかりコンテを描きたい派です。
 

 

 

こちらが実際に作成した絵コンテです。
 
黒字はナレーション。
赤字が動きの指示になります。
一人で作成した映像作品なので、指示についてはメモ程度のものですね。
また、この時はすでにナレーションを収録済みでしたので、尺も書いていません。
本来は書く方がいいでしょう。
 
これで大体のイメージが作れたら、素材を作成し編集作業を行います。
こちらが完成した映像です。

 

 

いかがでしょうか?
もしかしたら絵コンテとはニュアンスが変わっている個所があったかもしれません。
 
絵コンテはあくまで設計図。
より良くなるアイディアがあったら時に変更を加え、より良い映像を作っていきましょう!
次回は絵コンテの詳しい描き方について書いていこうと思います。
 
次回に続く!

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